申命記2章 ゼレデ川を渡るまでの期間は三十八年であった

申2:14「カデシュ・バルネアを出てからゼレデ川を渡るまでの期間は三十八年であった。それまでに、その世代の戦士たちはみな、宿営のうちから絶えてしまった。主が彼らについて誓われたとおりであった」
カデシュ・バルネアという地から偵察隊を派遣し、戻ってきた者たちはヨシュアとカレブ以外は意気消沈していました(民32:8)。このためイスラエルは本来なら約束の地に入る予定だったのに、38年間の時間をロスしてしまいました。それは出エジプトを経験した第1世代が死ぬのを待ったためです。彼らが恐れる原因となったのは、偵察隊が「アナク人」を見たからです。アナク人はレファイム人、すなわち「巨人」の一族だとみなされ、モアブ人は彼らをエミム人と呼んでました(11)。さらにアモン人は、彼らをザムズミム人と呼んでいたようです(20)。イスラエルはアナク、モアブはエミム、アモンはザムズミムとそれぞれ呼び方は違っていますが同じ巨人を指しています。ノアの時代にネフィリムがいて、彼らは神の計画とは違う天使と人間の子だったので洪水で滅ぼされました(創6:4)。しかし、ノアの家族8人の内の誰かにこのDNAが残っていたようで、やがていくつかの世代を超えて巨人が産まれています。いつの時代でも巨人は恐れられ、見ただけで震える存在です。しかし、神は彼らの土地へ行けと言われたのです。