詩篇29篇 雷鳴を響かせる

詩篇29:3「主の声は、水の上にあり、栄光の神は、雷鳴を響かせる。主は、大水の上にいます」
ヨブ記の中で主がヨブに現れ、嵐の中から語られたことがあります。主は「神のような声で雷鳴をとどろき渡らせるのか(ヨブ40:9)」とヨブに問いかけ、神の声が雷鳴のようにとどろくことが書かれています。それとは対照的にエリヤは山の上で主を求めていましたが、大風、地震、火の中に主を見つけることができませんでした(1王19:11-12)。しかし、それらの自然現象が収まったとき、かすかな声を聞くのです(1王19:12)。もう一人、ヨブの友人エリファスは、夜中に神の霊と遭遇し、顔の上を通ることを感じたことをヨブに話しています(ヨブ4:15)。そして、静寂の中で、一つの声を聞いたのです(ヨブ4:16)。ダビデとヨブは主の声は雷鳴のようだと感じ、エリヤとヨブの友人エリファズは、静けさの中で主の声を聞いています。どちらも真実で、父なる神の声は人には大きな雷鳴のように聞こえるのでしょう。一方、聖霊が人に語りかけるのは、心の内から静かに語るのだと思います。イエス様が言われた「祈るときには自分の奥まった部屋に入りなさい(マタ6:6)」は、神と語らうときに心に聞こえる糸のように細い聖霊の声を聞きとるためではないでしょうか?