出エジプト22章 やもめ、またはみなしごを悩ませてはならない

出22:22「すべてのやもめ、またはみなしごを悩ませてはならない 」
牛や羊などの各個人の所有物に関しての規定は、物やお金で贖うことができます(1-7)。しかし、立場の弱い者に対しては、主の態度が一変します。まず、在留異国人に対しての配慮です(21)。それはエジプトで奴隷だったときに、どのような扱いを受けていたかを知っている神のご配慮だと思います。そして次にやもめとみなしごです。「もしあなたが彼らをひどく悩ませ、彼らがわたしに向かって切に叫ぶなら、わたしは必ず彼らの叫びを聞き入れる (23)」とあります。もし不当な扱いを神が知るなら「わたしは剣をもってあなたがたを殺す。あなたがたの妻はやもめとなり、あなたがたの子どもはみなしごとなる (24)」と書かれ、不当な扱いをした本人の家族がやもめやみなしごになってしまうのです。現代でもシングルマザーの立場は苦しく、日本でも経済的に困窮する家族は増えています。子どもを育てる時間と労力に加えて生活費を稼ぐのは至難の業です。聖書の時代から死別した夫を持つやもめの立場は不利でした。ルツ記はやもめになったルツがどのような扱いを受けていたかを垣間見ることができる書簡です。弱い立場ゆえにいじめられたり、当然受けるべきものを受け取れなかったするのは不幸なことです。主ご自身が剣をもってそのような不当な扱いに報いを与えようと言われているのです。