ゼカリヤ7章 やもめ、みなしご、在留異国人、貧しい者

ゼカ7:10「やもめ、みなしご、在留異国人、貧しい者をしいたげるな。互いに心の中で悪をたくらむな」
「正しいさばきを行ない、互いに誠実を尽くし、あわれみ合え(9)」というのは、偽らざる神の本音だと思います。人に肉を与えたのは神ご自身ですが、その肉のゆえに人は神に従えずにいるのです。パウロは「肉の思いは神に対して反抗するもの(ロマ8;7)」だと書き、従いたくても従えない不自由さを訴えています。ここに書かれていることを逆に考えるなら「正しくさばけず、誠実を尽くさず、あわれみ合わない」から、このような命令が必要なのです。さらに、続けて「やもめ、みなしご、在留異国人、貧しい者」をしいたげてはならない、とあります。特に在留異国人については、「あなたがたも、かつてはエジプトの国で、在留異国人であったから(出22:21)」と、ユダヤ人自身がしいたげられた歴史があることを忘れてはならないと戒めています。自分より弱い立場の人が現れるなら、果たしてどのような態度を取るでしょうか?耳をふさいで聞こうとしなかったのはイスラエルの民だけなのでしょうか(11)。心が金剛石(ダイヤモンド)のようにかたくななのは、ユダヤ人だけなのでしょうか。いつの時代も神の愛が必要なのは変わりありません。