1 歴代誌15章 レビ人でなければ

1歴15:2「そのとき、ダビデは言った。「レビ人でなければ、神の箱をかついではならない。主は、主の箱をかつがせ、とこしえまでも、ご自身に仕えさせるために、彼らを選ばれたからである」」
神の箱を最初に運んだときは、ダビデは全イスラエルを招集しましたが、その中にはレビ族は含まれていませんでした(13:5)。もともと契約の箱にはかつぎ棒がついていたはずです。それは、ソロモン神殿に安置されたときも、外されませんでした。聖書には「そのかつぎ棒は長かったので、棒の先が内堂の前の聖所から見えていたが、外からは見えなかった(1王8:8)」とあります。主がモーセに命じたのは、レビ族の中のケハテ族が契約の箱を運ばなければならないというものでした(民4:15)。確かに人は箱を担いではいませんでしたが、荷車に乗せ、牛に引かせるのは(13:7)、ダビデの失敗だと言わざるを得ません。ダビデは「定めのとおりに求めなかった(13)」と反省の弁を述べていますが、ダビデが好んで主のおきてを破ろうとしたとは思えません。それは、最初に箱を運ぶときから、歌、竪琴、琴、タンバリン、シンバル、ラッパをもって力の限り主の前で踊ったからです(13:8)。あくまでも、主を心から喜び、箱を迎え入れようとするダビデの信仰には変わりがなかったのです。しかし、今回は主の言われたとおりの方法で、箱をかつぎ、ダビデ自身は主に仕える象徴である、エポデを身につけて、力の限り踊ったのです(27-29)。