出36:35「ついで、青色、紫色、緋色の撚り糸、撚り糸で織った亜麻布で、垂れ幕を作った。これに巧みな細工でケルビムを織り出した」
3つで1つは、父、子、聖霊が1つの神だという聖書が示す神のイメージを示していると思われます。それによって織り出されたケルビムは人を聖なる神から遠ざける役目を負っていました。それは神が人をエデンから追放したときに、エデンの園の東にケルビムを置かれたことからもわかります(創3:24)。この垂れ幕は聖所と至聖所を仕切っており(26:33)、ヘブル書によれば至聖所は唯一大祭司が年に一度だけ入ることができたとあります(ヘブ9:7)。イエス様が十字架に架かったときに、上から下まで真っ二つに裂けたのはこの垂れ幕のことです(マタ27:51)。誰もが契約の箱に近づくことができるようになり、年に一度大祭司だけが至聖所に入るという条件が変わってきてしまいます。神を信じる者は、大祭司イエス・キリストによる新しい律法によって(ヘブ7:12)、神に仕える者と変えられたのです。キリストを信じる者は動物のいけにえは捧げませんが、賛美のいけにえを捧げます(ヘブ13:15)。実際に香料を焚きませんが、キリストのかおりを放っています(2コリ2:15)。モーセの時代からキリストの時代へと変わったのは、この垂れ幕が大きな意味を持つようになるのです。