使徒14章 付近の地方に難を避け

使14:6「ふたりはそれを知って、ルカオニヤの町であるルステラとデルベ、およびその付近の地方に難を避け」
アンテオケ(13:14)とイコニウム(1)は当時の大都市と呼ばれた町です。アンテオケでパウロバルナバは召命を受け(13:2)2人はパートナーとなり宣教に旅立ちます(13:3-4)。この2人の助手がマルコ(ヨハネ)で(13:5)、マルコ福音書の筆者だと考えられています。アンテオケではパウロの説教を聞きに安息日には町のほとんどの人が会堂に集まってきました(13:44)。これを見たユダヤ人たちがねたみからパウロバルナバを迫害し、追い出してしまいます(13:50)。そして次の町イコニウムでも2人は迫害を受けます(4-5)。さらに逃れた町がルステラで、ここで2人は異邦の神と間違えられ(11-17)、その後別の場所ではパウロが石打ちに遭います(19)。後にパウロ臨死体験をして第三の天に行ったことを手紙に書いています(2コリ12:2)。このように行く先々で迫害に遭い、難を逃れてきたにも関わらず、二人はルステラとイコニオムとアンテオケとに引き返しています(21)。それは弟子たちを励まし、信仰を強めるためです(22)。死ぬほどの目に遭いながら、迫害された町に戻るのは勇気のいることです。パウロバルナバは宣教だけでなく、信仰を持った人たちの成長をも助けていたことがわかります。