民数記19章 それに湧き水を加える

民19:17「この汚れた者のためには、罪のきよめのために焼いた灰を取り、器に入れて、それに湧き水を加える」
天幕の中で仕えていても死ぬことがあったようです(14)。祭司の服のすそには鈴が付けられ、その音を絶やしてはならないという命令があります(出28:35)。それは「死なないため」だと書かれ、天幕の中でも不敬な態度や主の怒りに触れられるなら死んでしまうこともあり得たのです。死人となったら、腐敗がすぐに始まり、死体は汚れた存在に変わります。死体だけでなく「野外で、剣で刺し殺された者や死人や、人の骨や、墓に触れる者(16)」も汚れたものとなるとあります。そんなときに必要なのが「聖水」です。聖書には聖水という言葉は使われていませんが、「焼いた灰を取り 、器に入れて、それに湧き水を加え(17)」た水が聖めを助けてくれます。きよい人が汚れた人に3日と7日目に水をかければきよめられ、服を洗って水を浴びれば夕方までに汚れはなくなるとあります(19)。なんとも簡単でお手軽な聖めですが、血と水は切っても切れない関係にあり、罪には血を、汚れには水という図式がこれからあとも何度も登場します。