民数記23章 あなたはただ祝福しただけです

民23:11「バラクはバラムに言った。「あなたは私になんということをしたのですか。私の敵をのろってもらうためにあなたを連れて来たのに、今、あなたはただ祝福しただけです」」
ラクイスラエルを恐れていました(22:3)。少なく見積もっても300万人はいたであろうイスラエル人が、自分の領土を通るとなるとただでは済みません(22:4)。そうでなくても、バラクイスラエル出エジプトの噂を聞いて知っていました(22:11)。紅海を2に分け、追ってきたエジプト軍を全部海に巻き込んで滅ぼしたことは周辺地域には周知されていました。あのエジプト軍を破り、しかもモアブに来る直前にはエモリ人が、領土通過を断ってひどい目にあわされています(21:21-25)。万策尽きたら、神頼みに走るのは今も昔も同じです。バラクは敵側の神、エホバ(主)がイスラエルを呪ったなら、その通りになると考えたのです(22:6)。もし、バラムに抜き身の剣を持った天使が現れなければ(22:31)、バラムはバラクに都合のいい預言をしたかもしれません。しかし天使(おそらくミカエル)の脅しはバラムには絶大な効果がありました。バラクは全体を見渡せる頂から(22:41)、イスラエルが一部だけ見える位置に移動し(13)、最後は荒地に連れ出し(28)呪わせようとしますが、すべて失敗に終わってしまいます。