申命記4章 バアル・ペオルに従った者

申4:3「あなたがたは、主がバアル・ペオルのことでなさったことを、その目で見た。バアル・ペオルに従った者はみな、あなたの神、主があなたのうちから根絶やしにされた」
バアル・ペオルが何の神かは聖書には書かれていませんが、バラムがバラクと別れた後にこの出来事が起きているので、何らかの関係があると思われます(民25:1-3)。バアルが名前に付くことからもバアルと関係があると推測できます。バアル・ペオルはモアブの娘たちが、持ち込んだもので、イスラエルの民は娘たちと飲み食いするうちにバアル・ペオルを拝むようになってしまいます(民25:2)。主は怒り、バアル・ペオルを慕ったものを根絶やしにしました(民25:5)。モーセはこの事件のことを言っているのです。モーセが語った「主にすがってきたあなたがたはみな、きょう、生きている(4)」とは、それほど主の怒りが激しく、本来ならイスラエルの民全員が滅ぼされるかも知れなかったことを示しています。しかも、裏で人を引いているのはバラムらしいのです。なぜ聖書にバラムにまつわる話が長く語られ(民22-24章)、新約でもペテロ(2ペテ2:15)、ユダ(ユダ11)、黙示録(黙2:14)に取り上げられているのでしょうか?民数記の記述からは主の怒りがいかに激しかったかは伝わりにくいですが、モーセもこの1件を取り上げるほど、主に対する背信行為だったようです。