民数記28章 小麦粉十分の二エパとする

民28:12「雄牛一頭については、穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉十分の三エパ。雄羊一頭については、穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉十分の二エパとする」
聖書の記述では分数は「何番目」という書き方になっています。「10分の1」ならば「asiyriy(アシリー)」という「十番目」を表わす単語を使います。有名な十分の一の教えを説いた御言葉「十分の一をことごとく、宝物倉に携えて来て(マラ3:10)」の「十分の一」のヘブル語は「maaser(マアセール)」が使われ、10分割されたもの、という意味になります。また「10分の3」や「10分の2」の表記は英語表記に近い形になっています。「10分の2」英語は「two(of) tenth」となり、ヘブル語の「2と10に分かれた」という表現とよく似ています。この節では「10に分かれた内の2つ分の小麦粉」という書き方になっており、日本語表記の「小麦粉10分の2」が妥当な表現だと思います。かなり古くからイスラエル人は枡を使う風習があり、共通の重さの概念が浸透していました。律法では「家に大小異なる枡を持っていてはならない(申25:14)」というものがあり、エパを計る枡が同じでなければ大きなトラブルになることを主はご存知でした。ちなみに1オメルは10分の1エパになります(出16:36)。