詩篇6篇 いつまでですか

詩6:3「私のたましいはただ、恐れおののいています。主よ。いつまでですか。あなたは」
詩篇には「悔い改めの詩」と呼ばれる歌が7つあり、古くから親しまれています(6,32,38,61,130,143篇)。この6篇はその中の1つです。ダビデは八弦の琴に合わせて歌い始めますが、最初から「主よ。御怒りで私を責めないでください(1)」という、叫びにも似た訴えで始まっています。ダビデが何か主の御心にかなわないことをしたようです。主は怒っておられます(1)。ダビデの骨とたましいはは恐れおののき(2-3)、ダビデはいつになったら主の怒りが静まるのだろうか、と不安な様子です。「いつまで」のヘブル語は「mathy(マサイ)」という時間を表す語に「'ad(アド)」という長さを示す語が足され 、「どのぐらいの長さの時間」を意味します。詩篇にはダビデが「いつまで」と訴える歌はたくさんあります(61,74篇など)。もちろん、失敗したのはダビデのほうですが、何とか主の怒りが解けるように必死な訴えが続きます(5-8)。それでも敵はダビデを責め(7)、不法を行う者がダビデの前に立ちはだかります。「主は私の切なる願いを聞かれた。主は私の祈りを受け入れられる(9)」はダビデの信仰の告白だと思います。