詩篇13篇 主よ。いつまでですか

詩13:1「主よ。いつまでですか。あなたは私を永久にお忘れになるのですか。いつまで御顔を私からお隠しになるのですか」
ダビデが「いつまでですか」と問いかけるぐらいですから、よほど神からの応えを熱望していたように思えます。いつも主を第一に置き、いかなるときも主に尋ねているダビデがこれほど主に対して飢え渇くのです。新訳でレプタ銅貨を2枚投げ入れたやもめは、イエス様から賞賛を受けます(マコ12:44)。余りある中から与えた人たちと、あるだけ全部を投げ入れたやもめとでは主に対する飢え渇きが違っています。ダビデは行くところどこでも勝利を得たと聖書にあります(1サム18:14)。ところが詩編の中で訴えるダビデが言う敵とは、必ずしも隣国の戦さの相手とは限らないようです。ダビデが戦っている相手は、自分のたましいを砕こうとする者のことです(2)。ダビデはサウル王から追われ、息子アブシャロムからも追われることを経験しています。ダビデの性格からすると油注がれたサウルと争わず(1サム24:6)、息子アブシャロムとも戦いませんでした。ただ主に全てをゆだねて、神に対して訴え続けたのです。すべてはダビデの信仰によるものです。主に対して「いつまで」という疑問がない人は、いつも満たされているのでしょう。しかし、ダビデを見る限り、そんな人はいないと思います。思い悩み、飢え渇き、主を求めることを一度もしたことがない人は信用できません。ダビデの詩は神により頼んだ者の証しです。