詩篇35篇 私の知らない攻撃者どもが

詩35:15「だが、彼らは私がつまずくと喜び、相つどい、私の知らない攻撃者どもが、共に私を目ざして集まり、休みなく私を中傷した」
ダビデは戦闘能力に長けており、彼が行くところ連戦連勝でした(1サム18:14)。しかし、サウルがダビデを恐れたことから、事態は変わっていきます(1サム18:15)。どこへ行っても勝利していたダビデの環境は一変します。ダビデは、主が油注がれたサウルに絶対手を出しませんでした(1サム24:6)。おそらく戦えばダビデは勝てたでしょうが、そうはしませんでした。ダビデが主を恐れている証拠です。ダビデには逃げることしかできなかったのです。ダビデは敵であるペリシテの町に逃れ、気がふれた芝居までしました(1サム21:13)。また、サウルの追撃 がなくなっても、サウル一族のシムイはダビデを追いかけ、のろいや石を投げたりしてついてきました(2サム16:13)。その後ツィケラグでは、ダビデの留守中に街が襲われ妻子を連れ去られています(1サム30:1)。ダビデがどんなに戦いに優れていても、ダビデの意志とは別にいろいろな災難が襲ってきます。「いつまでながめておられるのですか(17)」は自分ではどうしようもないときに出る、ダビデの常とう句です。