詩篇42篇 おまえはうなだれているのか

詩42:5「わがたましいよ。なぜ、おまえはうなだれているのか。私の前で思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。御顔の救いを」
詩篇42篇から、詩篇の第2巻に入ります。それまでのダビデ中心の歌から別の人たちの歌う詩が増えていきます。42篇はコラの子たちの詩です。コラはレビのひ孫になり、コラの子は玄孫(やしゃご)になります(民16:1)。コラはモーセに反乱を起こし、地面が割れて飲み込まれてしまいました(民16:31)。大変な事件ですが、ケハテ族のコラは契約の箱を運ぶ聖なる仕事を任せられており(民4:4)、神はコラの子たちを滅ぼしませんでした(民26:11)。コラ族は門衛にも任ぜられ、やがてダビデの時代には十弦の琴、立琴、シンバルなどの楽器を使う歌 うたいとして活躍します(1歴15:16)。レビ族のエリートにも見えるコラの子たちですが、ダビデ同様悩めるときはあったようです。たましいがうなだれ、何も助けがないと思われる時に、主に救いを求めています(11)。ダビデのように神とよく交わっている人でも、「いつまでですか(6:1)」という忍耐の限界まで待たされることがありました。コラの子たちも、敵がいて神を否定する言葉に耐える必要があったのです(10)。