7という数字

詩79:12「主よ。あなたをそしった、そのそしりの七倍を、私たちの隣人らの胸に返してください」
「7」という数字はとても不思議な数字で、よく言われているのは神の数字、完全数字だということです。それは神が天地創造に6日を費やし、7日目にすべてのわざを休まれたことからきています(創2:2)。7の倍数が聖書に登場するのはカインがアベルを殺したときです。主は「だれでもカインを殺す者は、七倍の復讐を受ける(創4:15)」と言い、初めて7倍という言葉が使われました。またレビ記26章の中には4回も「7倍」ということが強調され、主に反抗し逆らうなら7倍の懲らしめを受けることが書かれています。新約でもイエス様はペテロの問いかけに答え「七度まで、などとはわたしは言いません。七度を七十倍するまでと言います(マタ18:22)」と言い、7をさらに70倍にする新しい考えを示しました。復讐も、赦すことも人が考える7倍もの忍耐が必要なのだと思います。しかし復讐は人の手で行なわれるべきものではなく神の仕事ですから(申32:35)、人は赦すことに注意を向けなければなりません。赦す行為は相手の頭に燃える炭火を積むようなものだ(ロマ12:20)…とあるように、赦すことはそのまま主の復讐と直結しているのです。そしった相手を7倍にして返したければ、まず相手を赦さなければなりません。それが神の決めたルールなのです。