詩篇61篇 いつまでも王座に着いている

詩61:7「彼が、神の御前で、いつまでも王座に着いているようにしてください。恵みとまこととを彼に授け、彼を保つようにしてください」
「彼」とは前節の「王(6)」のことです。人には寿命があり、いくら「どうか王のいのちを延ばし(6)」と願ったところで、永遠には生き続けることはできません。「いつまでも」を言葉通りだとするなら、ダビデの家系、すなわち王家の末裔にあたるイエス様が「彼」にあたります。預言者ナタンはダビデに「彼はわたしの名のために一つの家を建て、わたしはその王国の王座をとこしえまでも堅く立てる(2サム7:13)」という預言を与えています。これはダビデが主の宮を建てたいとナタンに相談したときに語られたものです(2サム7:2-4)。この詩 篇61篇がいつ歌われたのかはわかりませんが、ダビデの「私の祈りを心に留めてください(1)」に呼応するように、主は預言者ナタンを通じて答えられたように思えます。イエス様を通じて、イスラエルの王イエス様は永遠に主の右の座に着き(マコ16:19)、ダビデのたましいは誓いの通りに、とこしえまでも主をほめ歌うことができるのです(8)。