詩篇89篇 ほむべきかな。主

詩89:52「ほむべきかな。主。とこしえまでも。アーメン。アーメン」

詩篇89篇が詩篇第3巻の最後の詩になります。詩篇は最初から編纂された状態でまとまっており、各巻の終わりは「アーメン、アーメン」と2回アーメンを言うことで閉じられています(41:13、72:19)。第3巻の最後はダビデについて歌っています。「わたしは、わたしのしもべダビデを見いだし、わたしの聖なる油を彼にそそいだ(26)」から始まり、ダビデの子がどのように祝福を受けるかが書かれています。もちろん、ダビデ本人のことではなくイエス・キリストを指して語っているのは明らかです。彼が「あなたはわが父、わが神、わが救いの岩(26)」と呼ぶなら、神も「わたしの長子とし(27)」とあり、彼の子とされる特権が与えられ、これ以上高い位は望めないでしょう。その「彼の子孫(29)」にいつまでも王座を天の日数のように続かせたいと願い、これを実現するのはイエス様の時代まで待たなければなりません。イエス様が来られたときにはユダヤの王と名乗ったことになっており、実際に王座についたわけではありません。イエス様が王となり治められるのは次に来られるときです。そのときは、人が「あらゆる罪の上に、王を求めるという悪を加えたからです(1サム12:19)」とあるように、人が人を治めるのに限界があることを知るまで待たなければなりません。