2サムエル23章 主の霊は私を通して語り

2サム23:2「主の霊は、私を通して語り、そのことばは、私の舌の上にある」
ダビデ自身が神の霊によって、自分の舌が動かされ、自分の思いとはかけ離れたことを語っていることを認めています。有名なのはイエス様の十字架上での「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ(マコ15:34)」が挙げられます。これは詩篇22篇がオリジナルではなく、イエス様が語られたほうが先なのではと思います。あたかもその場所にいるかのように、ダビデははるか1000年先のキリストと唇が重なるように歌うのです。詩篇にはダビデが賛美をしている中でキリストを語っているらしき詩がいくつかあります(72、110篇など)。さらに、イエス様が昇天された後ペテロは仲間に「聖霊ダビデの口を通して預言された聖書のことば(使1:16)」は成就されたと語っています。このように、いくつかの聖書のことばから、主がダビデの口を通して私たちに語られていることがわかります。この歌の中でダビデは「とこしえの契約が私に立てられているからだ(5)」と、主とダビデの間に交わされた「ダビデ契約」を語っています。とこしえの契約はエッサイの根イエス様に受け継がれ、再びこられたときは、永遠に王座に着くのです。この詩は詩篇には編集されていませんが、「ダビデの最後のことば(1)」となっているのは、主の箱の前で歌った最後の詩という意味だと思います。