詩篇72篇 公正をもってさばきますように

詩72:2「彼があなたの民を義をもって、あなたの、悩む者たちを公正をもってさばきますように」
列王記では、ソロモンが主から「何を与えようか。願え(1王3:5)」と聞かれたときに、「民をさばくために聞き分ける心(1王3:9)」と答えたことに喜んだ主が知恵の心と判断力をソロモンに与えたとあります(1王3:12)。しかし、ダビデの存命中から息子ソロモンに対して、公正をもってさばけるように主に願っていたのです。最終的に聞き分ける心を願ったのはソロモンですが、その背後にはダビデの祈りも働いていたのだと思います。「彼の代に正しい者が栄え、月のなくなるときまで、豊かな平和がありますように(7)」と書いてある「彼の代」は、ソロモンより後に来られる方のような気がします。それは「彼の名はとこしえに続き(17)」という言葉からも推測できます。表題には「ソロモン」と付けられていますが、途中からは来るべきキリスト・イエスのことを預言しているかのように見えます。何よりも詩の最後が「とこしえに、ほむべきかなその栄光の御名。その栄光は地に満ちわたれ。アーメン。アーメン(19)」と締めくくられているのは、ダビデの心にはソロモンのことはなく、聖霊によって示された来るべきイエス様が浮かんでいたのだと思います。ダビデには聖霊による預言の霊が注がれていたのではないでしょうか。