詩篇63篇 砂漠の衰え果てた地で

詩63:1「神よ。あなたは私の神。私はあなたを切に求めます。水のない、砂漠の衰え果てた地で、私のたましいは、あなたに渇き、私の身も、あなたを慕って気を失うばかりです」
ダビデが羊飼いであったころ、羊をおって荒野にでかけることはよくありました(1サム17:28)。ダビデはサウルに追われてジフの荒野(1サム23:15)やマオンの荒野(1サム23:24)に逃げています。ダビデが幼いころから荒野がどういう場所かを知っており、もし追手が来たとしても、砂漠での戦い方を知っていたのだと思われます。それでも、水のない渇ききった地で兵とともに過ごすことは大変だったでしょう。渇きはそのまま主への渇きと変わり、主を求める力となっているようです(1)。イエス様も宣教を始める前に 荒野へ自ら出かけ、40日40夜の断食をしておられます(マタ4:2)。40はノアの洪水の日数であり(創7:4)、イスラエルが荒野で過ごした年数でもあります(申8:2)。試練の数字であり、チャレンジや準備の数字とも言えます。何もない乾いた地のほうが、邪念を捨てて主と交わえる絶好の環境だったのかも知れません。荒野での賛美は、主への飢え渇きが増し、よりすばらしい賛美が生まれているように思えます。