1歴代誌23章 すべての器具を運んだりする必要はない

1歴23:26「レビ人も、幕屋を運んだり、奉仕に用いるすべての器具を運んだりする必要はない」
出エジプトから荒野の時代を経て、約束の地に入り、割り当て地が決まり、イスラエルは安息を得たように思えました。しかし、ヨシュアを失って後、強いリーダーがいないイスラエルは士師が民をさばいていました。「そのころイスラエルには王がなく、めいめいが自分の目に正しいと見えることを行なっていた(士21:25)」とあります。そして、王が誕生します。これらの歴史の間に、契約の箱はずっとシロにありました(1サム4:3)。箱が奪われた失態もありましたが(1サム4:18)、ダビデが神殿を建てると心に思い描いたときから、レビ人たちの荒野から続いた神の用具を運ぶ任から解かれたのです。彼らの中で最も花形の役目は、やはり契約の箱を運ぶケハテ族でしょう(民3:31)。英語では「kohath」となっており「コーハス」と発音します。もともとの意味は「集まる」という意味です。モーセもアロンもケハテの血筋になります(13)。そして、神殿の中で至聖所を聖別するために選ばれ、主の前で香を焚くという大切な任務が与えられたのです(13)。幕屋の時代は終わりを告げ、神殿の時代に入ろうとしています。ただ、ダビデの考えた、ダビデ特有の天幕には賛美と踊りが満ち溢れ、ダビデが王である40年だけ主は楽しまれたのです。