ヨシュア19章 第七番目のくじ

ヨシュ19:40「第七番目のくじは、ダン部族の諸氏族に当たった」
当たるも何も、ダンしか部族は残っていません。いわゆる貧乏くじを引いた形になったダンです。イスラエルはシロに会見の天幕を建てたとあります(18:1)。これ以降、モーセとともに旅してきたあの荒野の40年の時代は終わります。ヨルダン川を渡る前にモーセによって、ルベン、ガド、マナセの半部族は領土を獲得しています(民32:33)。ヨセフ族、すなわちマナセとエフライムもくじを引く前に割り当て地が決まりました(16:4)。さらに、ヨシュアの盟友カレブの進言によりユダ族も割り当て地が決まっています(14:13)。残り7部族がくじを引き、順番にシロに近い場所を選んでいきます。最南はユダが得ており、ユダより南は砂漠が広がっているだけです。最北はアシェルとナフタリで、アシェルが5番くじ(24)、ナフタリが6番くじ(32)でヨルダン川の西側の地はほぼ出尽くした感があります。ダンは多くの名前の村々を得ていますが(41-47)、正直納得する割り当てではなかったようです。それゆえ後になって「ダン人の部族は、自分たちの住む相続地を求めていた(士18:1)」という表現になっているのだと思います。