イザヤ10章 ハマテもアルパデのよう

イザ10:9「カルノもカルケミシュのよう、ハマテもアルパデのようではないか。サマリヤもダマスコのようではないか」
アモス書ではカルノは「カルネ」と表記され、ハマテ、ガテとともに大都市に数えられています(アモ6:2)。ヤロブアムの時代にはハマテもダマスコもユダ領だったとあり(2王14:28)、イスラエルの影響を受けていました。その後ハマテは「レボ・ハマテ」という名でヤロブアム2世の時にイスラエルが再占領しています(2王14:25)。イザヤの時代にハマテとアルパデはアッシリアに早々に占領され、アッシリアのセナケリブ王はヒゼキヤにハマテとアルパデの神はどこにいるのか…と、彼らの神をなじっています(2王18:34)。アッシリア王は異国の神の像を破壊し、その民の拠り所を つぶしてきました。今、「エルサレムとその多くの偶像にも私が同じようにしないだろうか(11)」とその意気は盛んです。しかし、相手が悪すぎました。天地を造られたまことの神を相手に、相当に思い上がったことを言っています(13-14)。アッシリアを遣わしたのは神ご自身ですが(5)、アッシリアの高慢を見逃すことはしませんでした(16)。