イザヤ26章 ほんのしばらく、身を隠せ

イザ26:20「さあ、わが民よ。あなたの部屋に入り、うしろの戸を閉じよ。憤りの過ぎるまで、ほんのしばらく、身を隠せ」
正義を貫いて正々堂々と立ち向かうことも必要ですが、聖書の中には災いを過ぎ超すために身を隠すことも書かれています。出エジプトで10番目の災いは、イスラエルは過ぎ超さなければなりませんでした(出12:13)。イエス様もヘロデ王から逃れ、エジプトに避難したことが書かれています(マタ2:14)。ヨシュアの斥候たちは遊女ラハブによって助けられ(ヨシュ2:15)、ダビデはミカルによって窓から逃げ、サウル王からの追撃から逃れました(1サム19:12)。ここでは、主の怒りから身を隠すことが書かれ、出エジプトの過ぎ越しはこのことのひな形だと思います。 もし、本気で神が怒られたのなら、誰もそれを止めることはできません。黙示録では「御怒りの大いなる日が来たのだ。だれがそれに耐えられよう(黙6:17)」とあり、さばきのときには神が思いとどまることなく一気に滅びが来ることがわかります。神の民にはイザヤやそのほかの預言者によって、その日には身を隠すようにと忠告されています。そのときには人のどんな努力も、神の怒りの前に無力にされてしまうからです。