ヘブル11章 信仰によって、遊女ラハブは

ヘブ11:31「信仰によって、遊女ラハブは、偵察に来た人たちを穏やかに受け入れたので、不従順な人たちといっしょに滅びることを免れました」
遊女ラハブで信仰者の話は終わっています。彼女以降「これ以上、何を言いましょうか(32)」と話を止め、約束の地に入るまでの中で信仰者を挙げています。信仰者の中で女性はサラとラハブだけです。アブラハム、イサク、ヤコブと信仰者を語る中、ラハブは異邦人で遊女でした。しかし、彼女がヨシュアの遣わした斥候をかくまったのには理由があります(ヨシュ2:4)。それは40年も前にイスラエル人がエジプトを脱出した噂です。おそらくラハブがまだ生まれていない前の出来事ですが、ヨルダン川を渡ったエリコにまでその話は語りつがれ、エリコの王は斥候にすぐに反応しています(ヨシュ2:3)。エリコの王は、エジプトをひどい目に合わせたイスラエルがやってくると考え、ラハブはイスラエルの民を導いたまことの神が背後に働いていると考えたのです。ラハブは「あなたがたの神、主は、上は天、下は地において神であられる(ヨシュ2:11)」と語り、斥候たちをかくまうなら、きっと真実なる神が自分を顧みてくれるに違いないと思ったのです。ラハブと取り上げたのはちょっとびっくりですが、彼女の信仰はイエス様の時代の百人隊長に匹敵するものです。