イザヤ47章 私だけは特別だ

イザ47:10「あなたは自分の悪に拠り頼み、『私を見る者はない』と言う。あなたの知恵と知識、これがあなたを迷わせた。だから、あなたは心の中で言う。『私だけは特別だ』」
主のさばきがバビロンに下ったのは、ちょうどベルシャツァル王が1000人の貴人と宴会をしていた時でした(ダニ5:1)。酒を飲むために、エルサレムから分捕ってきた杯をわざわざ取りに行かせています(ダニ5:2)。上等なワインと金や銀の器は、ぜいたくの象徴でしょう(ダニ5:4)。当時バビロンには空中庭園という贅を極めた庭園がありました。また、バビロンの城壁は頑丈で有名で、総延長数10キロに及び、高さも厚さも当時最高でした。王も王妃や貴人たちも、まさか自分たちが「すそをまくって、すねを出し、 川を渡る(2)」ような羽目になるとは想像もしなかったでしょう。しかもそれは宴会の夜に起きるのです(ダニ5:30)。イザヤはこのことが起きたのは、バビロンがユダヤ人をあわれまず、「老人にも、ひどく重いくびきを負わせた(6)」からだと預言しています。バビロンは捕囚民を大切に扱っていなかったことが伺い知れます。バビロンの娘たちが酒に酔いしれ、自分たちは安全だとたかをくくっている様子を、イザヤはあたかも見てきたように語っています。ダニエルを読む我々には、実際に起きたことを検証できますが、150年も前にだれがこの預言を信じ得たでしょう。