詩篇66篇 雄牛を雄やぎといっしょに

詩66:15「私はあなたに肥えた獣の全焼のいけにえを、雄羊のいけにえの煙とともにささげます。雄牛を雄やぎといっしょに、ささげます。セラ 」
雄牛と雄やぎを一緒に捧げるのは和解のいけにえのときです(民7:17)。また、全焼のいけにえは、主への火によるささげ物であり、なだめのかおりとして捧げるものです(出29:18)。全焼のいけにえは会見の天幕に入ると必ず最初に捧げなければならない捧げものです(レビ4:18)。そして和解の捧げものを捧げます(レビ3:1)。この詩篇の作者は特定の名前が挙げられていませんが、この歌い手は「神が私のたましいになさったことを語ろう(16)」と語り、いかに神が自分を忘れず、心にとめておられたかを歌っています。しかし、彼が順風満帆の人生を歩んでいたわけではなく、「あなたは私たちを調べ、銀を精錬するように、私たちを練られました(10)」と苦しい時代も経験したことを明かしています。そのような神に練られたときも神がともにいてくださったことを知るのです(12)。それゆえにこの歌い手は神に誓ったとあります(14)。何を誓ったかは書かれていませんが、神に対する信仰と信頼を主の前で示すことだったのではないでしょうか?