詩篇68篇 いと高き所に上り

詩68:18「あなたは、いと高き所に上り、捕らわれた者をとりこにし、人々から、みつぎを受けられました。頑迷な者どもからさえも。神であられる主が、そこに住まわれるために」
この箇所はダビデ聖霊を受け、天から来られたメシヤを見せられているものです。それが明らかになったのはパウロがエペソの中で「高い所に上られたとき、彼は多くの捕虜を引き連れ、人々に賜物を分け与えられた(エペ4:8)」とこの箇所を引用したことによります。パウロがこれをメシヤとした根拠は、「いと高き所」という言葉です。ヘブル語「marowm(マローム)」、ギリシャ語「hypsos(フプソス)」が使われ、ギリシャ語では「天」も意味する単語です。そして「上った」のなら、低い位置 にいたということになる、とパウロは説明しています(エペ4:9)。これこそ預言者が古くから語ってきた、神が地上に来られ、救いをもたらすメシヤのことだと訴えています。「闇」があって「光」があるように、「捕らわれる」ことがあって「救い」があるのです。すべては神にとって必然であり、神のご計画によるものです。神はご自分を無にして、人の姿をとられました(ピリ2:7)。ダビデはまだイエス様を知りませんが、やがてくる神の栄光さえも賛美していたように思います。