エペソ3章 神の永遠のご計画

エペ3:11「私たちの主キリスト・イエスにおいて成し遂げられた神の永遠のご計画によることです」
「ご計画」のギリシャ語「prothesis(プロティシス)」は、「目的」や「聖別されたパン」を意味します。また「永遠」のギリシャ語「aion(アイオーン)」は、時間を表す単語で様々に訳されています。日本の大手チェーン「イーオン」のロゴの綴りは「aion」で、このギリシャ語から来ています。パウロはローマ(ロマ8:28)やエペソの手紙の中で、神のご計画に触れており、それは天地を造られる前からすでにあったものだと書いています。永遠は限りのある人間からすると、理解をこえた概念です。天地が造られたのは、永遠の中の僅かな一瞬にすぎません。永遠に最初があるとするならば、その最初から天地が造られ、人が造られ、キリストが人のために死ぬことが計画されていたことになります。神が最初に「光があれ(創1:3)」と天地創造をスタートしたときには、神はご自分の命をかけて人を完成させなければならない決心があったのだと思います。天地創造は単なる神の思い付きや気まぐれで行われたのではなく、最初の一言には大きな目的と責任が伴なっていたのです。それは、肉体を持つ人間に自由意志を与えることが、いかに難しいことかを理解した上での決断だと思います。