黙示録5章 香のいっぱい入った金の鉢

黙5:8「彼が巻き物を受け取ったとき、四つの生き物と二十四人の長老は、おのおの、立琴と、香のいっぱい入った金の鉢とを持って、小羊の前にひれ伏した。この香は聖徒たちの祈りである」
「立琴」は賛美のことで、「金の鉢」は聖徒たちの祈りだと書かれています。この章は「巻き物」から始まっています(1)。「巻き物」のギリシャ語「biblion(ビブリオン)」は文字通り「bible」の語源となった言葉で、聖書を指します。巻き物が読めず、解き明かされないのは御言葉が死んでいる状態を表すと思います。1517年の宗教改革が起きるまで、教会はユダヤ人を迫害し、神殿娼婦や免罪符などのあり得ない、聖書とはかけ離れた教えと行ないで満ちていました。やがて聖霊派が誕生し、後の雨運動が始まります。全世界に遣わされた神の7つの霊が働く時が来たのです(6)。封印が解かれる様子は6章以降に書かれていますが、この時に至るまでに「香」が金の鉢に満たされていなければいけません(8)。誰もが幸福を感じ、人の治める世界でもなんとかなるという考えが支配している限り、「香」は満たされないと思います。人間が治める世界は限界だと悟り、神に祈り「香」が満ちたとき、封印は一つ一つ解かれていくのではないでしょうか?