黙示録15章 七人の御使いが出て来た

黙15:6「そしてその聖所から、七つの災害を携えた七人の御使いが出て来た。彼らは、きよい光り輝く亜麻布を着て、胸には金の帯を締めていた」
亜麻布を着て、胸に金の帯を締めていたのは、ヨハネが最初に出会った人で、見た瞬間死人のようになった経験があります(1:17)。また、ダニエルも同じような体験をしており、亜麻布を着て胸に金の帯を締めている人に出会っています(ダニ10:5)。ダニエルもまたその人の声を聞いた時、地に倒れ意識を失っています(ダニ10:9)。しかし、今回登場したのは7人です。今までに聖書に登場した天使の名はミカエルとガブリエルの2つだけです(ダニ10:13、ダニ9:21)。「明けの明星」のラテン語「ルシファー」をもう1つの天使の名だと考える人もいますが、世界中の聖書訳の中でキングジェームス訳だけが伝える謎の名前でもあります(イザ14:12)。ここに登場する7人の御使いの名前は書かれていませんが、聖所から登場したことから神の近くで仕える天使だと思われます。この7人の御使いが与えられた役割は、最後のさばきです。ヨハネが悟っているように、神の怒りは「窮まる」のです(1)。もう、これ以上も、以下もない絶対的な神の判断がくだされました。後悔も哀れみも、そのような感情が生かされるときは十二分に与えられ、それでも神を拒絶し、自分たちの欲に従った結果が下されるのです。