1サムエル記12章 主は雷と雨とを下される

1サム12:17「今は小麦の刈り入れ時ではないか。だが私が主に呼び求めると、主は雷と雨とを下される。あなたがたは王を求めて、主のみこころを大いにそこなったことを悟り、心に留めなさい」
小麦の刈り入れ時は大体5月から6月にかけて行われます。そして、収穫前には「後の雨」と呼ばれる雨が降り、作物の最後の成長を助けてくれます。それ以降はイスラエルは乾期を迎え、ほとんど雨は降りません。刈り入れ時は雨が降らない時期でサムエルが雨を降らせると言ったのは、イスラエルに神の奇跡を見せ、王を求めた罪を知らしめるためです。2018年にサハラ砂漠で雪が積もりました。もし、この雪が降ることを前もって予言していた人がいたなら、その人は預言者と呼ば れるでしょう。サムエルもまず起こり得ない現象をイスラエルの民に見せ、民の心にイスラエルの神は生きておられることを示したのです。王を求めることは神の御心をそこないましたが、その王の中からダビデが誕生し、やがてイエス様はダビデの子孫としてお生まれになるのです。モーセヨシュアと優れたリーダーの後は、各部族に分かれ統一感もなくなり、自分勝手な判断をしてきました。人が治める仕組みには、限界があります。やがて神が治める時代がやってきます。