詩篇126篇 喜び叫びながら帰って来る

詩126:6「種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は、束をかかえ、喜び叫びながら帰って来る」
クロス王は自分の名前を聖書に見つけ、預言の通りにユダヤ人を解放します(2歴36:22)。ユダヤ人には足かせも鞭うつ者もなく、まったく自由の身が与えられました。しかし、神殿再建には思わぬ邪魔が入り、時間がかかってしまいます(エズラ、ネヘミヤ書)。ペルシャのこの政策のおかげで人種や宗教を越えて、実力があれば活躍できる国となりました。エステルはその美貌で后までになり、モルデカイは王の次の位を与えられました(エス10:3)。また、ダニエルはクロス王の時代に栄えたとあります(ダニ6:28)。捕囚の70年はユダヤ人にとっては辛い、屈辱的な時代だったかも知れませんが、ユダヤ人たちはエルサレムに帰れることを喜びました。試練がずっと続くわけではありません。ヨブが死ぬときに、自分の人生を振り返って何を思ったでしょうか?聖書には書かれていませんが、あの3人とのやり取りはきっとヨブの人生の最大の宝になったのだと思います。乗り越えなければ見えないことは人生に多々あります。主はそれを悟ってもらいたく、人に試練を与えるのです。