詩篇127篇 それはむなしい

詩127:2「あなたがたが早く起きるのも、おそく休むのも、辛苦の糧を食べるのも、それはむなしい。主はその愛する者には、眠っている間に、このように備えてくださる」
ソロモンにとって「むなしい」ことが3つ書かれています。最初の2つは「主が家を建てるのでなければ(1)」「主が町を守るのでなければ(1)」と条件がつけられています。2節では「早起き、夜更かし、辛苦の糧を食べる」ことは「むなしい」とされています。この詩での「むなしい」はヘブル語「shav(シャブ)」が使われ、英語の「vain」にあたります。「無駄になる」という意味です。ソロモンは伝道者の書でいろいろなことが「むなしい」と嘆きましたが(伝1:14など)、その「むなしい」はヘブル語「hebel(ヘベル)」が使われ英語では「meaningless」と訳されています。つまり「意味のない」という意味です。日本語では同じ「むなしい」ですが、この詩でソロモンが伝えたかったのは、神が介在しない人の努力は何の価値もない無駄なことだ…ということです。常に主を前に置き、主の御心でないことで骨を折ったりせず、主がなさろうとすることを知り、御心にかなう労は価値があるのだと思います。しかも、ソロモンは主が愛する者には、寝ている間にも主が働き、備えてくださることを知っていました。