詩篇145篇 あなたの王国は

詩145:13「あなたの王国は、永遠にわたる王国。あなたの統治は、代々限りなく続きます」
ダビデ自身が王であるはずなのに、自分の王国のことを話さず、主が治める王国の話をしています。まだ黙示録もない時代に、だれが神が治める国があることをダビデに知らせたのでしょうか?この王国はヘブル語「owlam(オラーム)」すなわち「永遠」に続くのです。教会の歴史はペテロを創始者とするカトリックが長年主流でしたが、ローマが分裂した際に、東西ローマに別れ、東ローマは正教会(英語でオーソドックス)、西ローマはカトリックと墨分けされました。カトリック教皇を頂点とする組織で、教皇の権威は絶対でした。しかし、しょせん人間には変わらず、多くの問題を抱えた結果、ルターによる宗教改革を引き起こします。プロテスタントは牧師を立てて、聖霊によって導かれるというスタイルをとる教会も増えましたが、果たしてどうなのでしょうか?人が上に立ち続ける限り、問題は止むことがありません。それはイエス様の「人の先に立ちたいと思う者は、あなたがたのしもべになりなさい(マタ20:27)」という教えが難しいことを指しています。ダビデが唱える主の永遠の王国は、やがて実現するでしょう。そのためには人が国を治めるのには限界を感じる気運が必要です。