ダニエル7章 その国は滅びることがない

ダニ7:14「この方に、主権と光栄と国が与えられ、諸民、諸国、諸国語の者たちがことごとく、彼に仕えることになった。その主権は永遠の主権で、過ぎ去ることがなく、その国は滅びることがない」
滅びることがない国となると、イエス様が治める国ということになります。ダニエルの見た4つの獣は(4-7)、バビロン、ペルシャギリシャ、ローマと解釈されていますが、4番目だけはローマではないと主張する学者もいます。ユダ国を捕囚に遭わせ、滅ぼしたバビロンでさえ、永遠の国にはなれませんでした。第一の獣には「人間の心が与えられ(4)」とありますが、ネブカデネザルの七つの時をイメージさせます(4:16)。第二、第三の獣には人に関する記述はありませんが、第四の獣には目があり、大きいことをいう口があったと書かれています(8)。この獣がどのような歴史を歩み、生きながらえるのかはわかりませんが、やがてさばきの座に座られる方によってこの獣は殺され、火に投げ入れられます(9-11)。イエス様は現在は地上におられません。2000年ほど前には地上におられましたが、天に昇られました(使1:9)。イエス様の治める国はまだ地上にありません。ダニエルの言う4つ目の獣がまだ生きながらえているのなら、ローマを表すイタリヤなのか、カトリックバチカンなのかと想像されます。