エレミヤ1章 北からこの地の全住民の上に

エレ1:14「すると主は私に仰せられた。「わざわいが、北からこの地の全住民の上に、降りかかる」
ヨシヤの後、エホヤキムと最後の王ゼデキヤの名前がありますが、厳密にはヨシヤの後に3か月王だったエホアハズ(2王10:35)と、エホヤキムの後にはやはり3か月だけ王であったエホヤキン(2王24:6)がいます。つまり、エレミヤはヨシヤを含め5人の王の時代に生き、バビロン捕囚を経験したのです。ヨシヤは8歳で王になり31年間王であったと書かれているので(2王22:1)、エレミヤの最初に受けた預言はヨシヤが21歳のときです(2)。主が預言の核心に触れたのはエレミヤが煮え立っているかまが北のほうから傾いている(13)という言葉を聞いた後です。イスラエルの厳密に北は地中海になり、その先はヒッタイト(現トルコ)になります。しかし、実際にイスラエルを攻撃したバビロンは北東にあたり、正確に北というわけではありません。イスラエルを攻めるには南のネゲブ砂漠、西の地中海、東のヨルダン川、北のレバノン山脈の4ルートあります。この内レバノン山脈の東側の平地から兵を進軍させるのが最も効果的です。このルートをたどると自然にメギドの丘近辺にたどり着き、ハルマゲドンに軍が集結するのもこの進路かも知れません(黙16:16)。