エレミヤ21章 ゼデキヤ王は

エレ21:1「主からエレミヤにあったみことば。ゼデキヤ王は、マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤをエレミヤのもとに遣わしてこう言わせた」
ヨシヤ王が戦死してからはエホアハズが3ヶ月王でした(2王23:31)。エジプトはエホアハズを気に入らず、エジプトに拉致してその代わりにエホヤキムを王にしました(2王23:34)。彼は11年ユダ国の王でしたが、バビロンに反抗して死んでいます(2王24:2)。次の王エホヤキンはさっさとバビロンに降伏し、最初の捕囚の中の一人として連行されています(2オウ24:12)。そして最後の王がゼデキヤです。ゼデキヤはわずかな望みをエレミヤに託して、何か神がユダを救うために奇跡を用意していないかとを遣わしています。「主がかつて、あらゆる奇しいみわざを行なわれたように(2)」というのは、ヒゼキヤのときに一夜にしてアッシリヤの兵を18万5千人殺したことを指しています(2王10:35)。ゼデキヤにとっては100年以上前の出来事ですが、主が奇跡を行なったことは民全体が記憶していたことです。この段階ですでにエレミヤは五人の王に仕えたことになり、最初に主がエレミヤを召したときから50年が経とうとしています。エレミヤが宮中預言者のようではなく、真実を語っていると悟ったゼデキヤは藁にもすがる思いでエレミヤから救いのことばを期待しています。しかし、エレミヤは捕囚を受け入れなければ剣とききんと疫病で死ぬと警告を与えています(9)。