エレミヤ2章 このようなことがあったかどうか

エレ2:10「キティムの島々に渡ってよく見よ。ケダルに人を遣わして調べてみよ。このようなことがあったかどうか、よく見よ」
キティムは地中海のキプロス島のことで(民24:24)、ケダルはキティムとは反対にあるイスラエルの東の平野のことです(イザ60:7)。他民族でさえ自分たちの神を簡単に捨てて、別の神を拝みはしないだろう、と主は言われています。インド独立の父ガンジーやチャンドラー・ボースはイギリスからインドの国民を独立させれば、平和が訪れると考えていました。確かに1947年にインド共和国として独立は実現しましたが、同時に民族間の宗教対立が浮き彫りになったのです。ヒンズー教支持のネルーが初代大統領になった瞬間、イスラム教徒たちは反発しパキスタン・イスラム共和国を分離独立させました。それはどんなに肌の色が同じで、同じ民族であっても、信じる神が違う者同士が同じ国で生活することはできないという証明でもありました。特にイスラム教徒は信仰に関しては妥協を許さず、熱心に毎日5回の祈りを欠かしません。そのような事例もあるのに、神はユダヤ人があまりにも簡単に別の神へ走ってしまうことに大きな怒りと嘆きをエレミヤに預言として託しています。