エレミヤ3章 背信の女イスラエルが行なったこと

エレ3:6「ヨシヤ王の時代に、主は私に仰せられた。「あなたは、背信の女イスラエルが行なったことを見たか。彼女はすべての高い山の上、すべての茂った木の下に行って、そこで淫行を行なった」」
ヨシヤがエレミヤの預言を直接聞いたからかどうかはわかりませんが、ヨシヤ王が偶像をユダ国から取り去ったことは事実です(2王23:1-22)。ただヨシヤ王の時代に律法の書が発見され(2王22:8)、ヨシヤが律法の書に書かれているとおりに過越のいけにえをささげています(2王23:21)。これらの出来事をエレミヤの預言と重ねて見るなら、すでに滅んだ北イスラエルの淫行がいかに汚れていた行為だったかをヨシヤが悟ったからだと思われます。この預言がヨシヤ王の後押しとなって、偶像排除の大改革が進んだのかもしれません。また律法の書が発見されたのも偶然ではなく、主のご計画だったと思います。この発見された律法の書はレビ記とも申命記だとも言われています。とにかく、長い間行なわれていなかった過越の祭りを主は希望なされ、ヨシヤならば昔のダビデのように心からの礼拝をささげてくれるだろうと願ったのだと思います。このままヨシヤが改革を進め、その子たちにも主の教えを伝えていればバビロン捕囚も回避できたかもしれませんが、ヨシヤはパロ・ネコに殺されてしまいます(2王23:29)。結局、マナセ王のゆえに主の怒りはおさまらず、ヨシヤ王のあとバビロンに連れて行かれます。