エレミヤ8章 まじないのきかないコブラ

エレ8:17「見よ。わたしが、まじないのきかないコブラや、まむしを、あなたがたの中に送り、あなたがたをかませるからだ。主の御告げ」
空の鳥たちでさえ、季節をわきまえ、帰る時間を知るのに(7)、全地を治める人には神を恐れる知恵がありません。エレミヤは「主のことばを退けたからには、彼らに何の知恵があろう(9)」と語り、主のことばに知恵があることを知っていました。ここでの「まじないのきかないコブラ」というのは、蛇使いたちが手なずけた蛇のように、おとなしく人の命令を聞くものでなく、所かまわず人を噛む蛇のことです。もう、何かにすがることはできません。北からはバビロンが入って来て、今までの平和な暮らしは一瞬にして消えてしまうのです。それは、イスラエルの民が自分の作った像を拝み、天地を造られた聖書の神だけを拝まなかったからです(19)。しかも、神を裏切ったのに悔いる者もおらず(6)、神の律法があるから大丈夫(8)だと、守りもしない律法があたかも自分たちの盾のように考えています。おそらく主は相当に我慢し、辛抱されたのだと思います。しかし、ユダヤ人のためにも彼らの国を取り上げなければならなかったのです。エレミヤの必死の訴えは彼らの耳にどのように聞こえたのでしょうか?