エレミヤ16章 花婿の声と花嫁の声を絶やす

エレ16:9「まことにイスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。「見よ。わたしは、この所から、あなたがたの目の前で、あなたがたが生きているうちに、楽しみの声と喜びの声、花婿の声と花嫁の声を絶やす」」
毎日、世界中のどこかで結婚式と葬式は行われています。喜ばしく祝福に満ちたものが結婚式で、片や悲しいながらも故人をしのぶのが葬式です。エレミヤは妻を持ち子を儲けるなと言われました(2)。それはこれから起きる主のさばきに巻き込まれ、妻と子が病気で死ぬかもしれないからです(4)。また葬儀にも参列しないように言われています(5)。これも死んだ者を葬る時間も猶予もなく、「しかばねは空の鳥や地の獣のえじきとなる(4)」からです。葬儀の際に身を傷つけたり、額をそり上げるというのは(6)、律法で禁じられている異教の風習のことです(申14:1)。当たり前のように行われていた日常が、バビロンの侵攻で一変します。もう「エジプトから彼らを救い出した神」とは呼ばれず、その名を変え、「イスラエルの子らを北の国や、彼らの散らされたすべての地方から上らせた主(15)」と新しい名で呼ばれるようになると言われています。しかし、イスラエルの民はまだなぜ神がこのような仕打ちをするのかを理解していません(10)。先祖からの背きの罪は深く、今生きている彼らもそれが間違っていると認識していませんでした(12)。