エレミヤ17章 安息日をきよく保て

エレ17:22「また、安息日に荷物を家から出すな。何の仕事もするな。わたしがあなたがたの先祖に命じたとおりに安息日をきよく保て」
どうやらイスラエルの罪はほかの神々に仕え、拝んでいたことだけではないようです(16:11)。ここでは、安息日を守るように戒められています。荷物を家から運んだりすることは(22)、仕事に当たります。イエス様の時代に弟子たちがひもじくなり、穂を摘んで食べたことがありました(マタ12:1)。この穂を摘んだことが「労働」ではないか、とパリサイ人から難癖をつけられています(マタ12:2)。イエス様はもし自分の羊が穴に落ちたら、安息日など関係なく救おうとするだろう(マタ12:11)と反論し、律法で禁じられている労働とは何かを教えています。エレミヤの時代では多くの人が、安息日に荷物をはこぶぐらい良いだろうと考えていたようです。十戒にある安息日の本質は、その日を「きよく保つ」ことにありました(出20:11)。神は唯一で、聖書に書かれている神以外を拝み、偶像に従うなら、十戒の最初と2つ目の戒めを破っています(出20:3-4)。そして、エレミヤの預言により3つ目の安息日の戒めも守られていなかったことが判明しました(21-25)。神が怒るのも当然ですが、彼らが「陰険で、それは直らない(9)」と言われているのもかなりショックな預言だと言えます。