エレミヤ35章 立つ人が絶えることはない

エレ35:19「それゆえ、イスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。『レカブの子、ヨナダブには、いつも、わたしの前に立つ人が絶えることはない』」

レカブの出身はケニ人で、ケニ人はモーセの義兄弟だったと書かれています(士1:16)。サウル王の時代、サウルがアマレクを打つときに、アマレクの中に住むケニ人を見つけアマレク人から離れるように促しています。その理由は出エジプトの際にイスラエルに親切にしたからだとサウルは言っています(1サム15:6)。そのようにイスラエルの直系ではないにしても、イスラエルの神を信じイスラエルの民と行動を共にしていた部族がレカブ族です。彼らはイスラエルの国にいてアブラハム、イサク、ヤコブの神であるイスラエルの神を信仰していました。在留異国人というか、親戚関係にあったレカブ族は異教を拝むイスラエル国の中にいても信念を曲げずに過ごしていました。エフーのときにレカブの子ヨナダブはエフーとともにバアルの神を根絶やしにしています(2王10:23)。おそらくイスラエルアッシリアに滅ぼされたときにユダ国に逃げてきたのだろうと思われます。れカブ族の信念は固く、先祖ヨナダブに命じられた酒を飲まない命令を固く守ります(6-7)。彼らの信仰は主の目に留まり、レビ人ではないけれども神殿に仕える者とされました。70年後エルサレムに戻ったとき、糞の門を直したのはレカブの子マルキヤだと記されています(ネヘ3:14)。