エゼキエル34章 彼は彼らを養い

エゼ34:23「わたしは、彼らを牧するひとりの牧者、わたしのしもべダビデを起こす。彼は彼らを養い、彼らの牧者となる」
ダビデが甦ってイスラエルの指導者になるわけでもないでしょう。ダビデのように主に忠実で、主を求める者を立てるのだと思います。「養う」のヘブル語「raah(ラッアー)」には、「食事を与える」や「羊飼い」の意味があります。あるとき、ダビデの部下がアモンの王への弔辞を持ってアモンの町に行ったことがありました。しかし、アモン王の子ハヌンはダビデの部下の髭を半分に剃り、追い返すのです(2サム10:1-4)。このときダビデは部下たちを髭に伸びで整うまでエリコにいるように言いました(2サム10:5)。また、ダビデが町を留守にしているとき、アマレク人が略奪し、妻、子どもを連れ去った事件がありました(1サム30:1-25)。アマレクを追撃したダビデ一行600人の内、200人は途中で疲れて脱落します(1サム30:10)。アマレクを打ち破り、帰るときにダビデは脱落した200人の安否を尋ね、彼らにも残りの400人と同等の分け前を与えたのです(1サム30:21-24)。指導者が従う者への配慮を忘れ、ただ威張るだけなら、それは「養う」とは言えないでしょう。ダビデのような寛容の心があるなら、良き牧者となり、羊たちも従いやすくなると思います。