1歴代誌19章 ダビデの憎しみを買った

1歴19:6「アモン人は、自分たちがダビデの憎しみを買ったのを見て取った。そこでハヌンおよびアモン人は、銀一千タラントを送って、アラム・ナハライムとアラム・マアカとツォバとから戦車と騎兵を雇った」
ひげを切り、衣を半分にしたら、下半身丸出しの間抜けな格好になってしまいます(4)。アモン人たちは、そのような仕打ちをしておいて、ダビデが黙って引き下がるとでも思っていたのでしょうか。ここでもダビデは家来たちに、ひげが伸びるまでエリコにいさせました(5)。ツィケラグでアマレク人がダビデの留守をねらって妻や子どもがさらったとき、追撃する家来の中で200人が疲れて脱落してしまうことがありました(1サム30:1-10)。ダビデはその脱落した200人に対しても同等の分捕りものを与えた記述があります(1サム30:22-23)。そのようなダビデが、自分の家来を辱められて、黙っているはずがありません。アモン人のつかさたちもハヌンも、そのような辱めをダビデの家来にしておいて、ただで済むとは考えなかったでしょう。彼らは同盟国アラムと自分たちが雇った傭兵とでダビデと戦えると考えていました(6-7)。戦いの蓋を開けてみると、アラムもアモンも戦わずして逃げてしまいました(14-15)。結局、本当にイスラエルと戦ったのはアラムだけで、しかも敗北し、将軍ショファクが殺されてしまいます(16-18)。最初から、いいかげんなアモン人と同盟を結んだアラムの悲劇でした。