2列王記2章 塩をそこに投げ込んで

2王2:21「エリシャは水の源のところに行って、塩をそこに投げ込んで言った。「主はこう仰せられる。『わたしはこの水をいやした。ここからは、もう、死も流産も起こらない』」
作物が不毛なのは、水のせいだということは住民も薄々感じていたようです(19)。俗にいう「赤土」は鉄分が多く、植物を育てるには適していません。鉄やマンガンを塩で除去したのでしょうか?化学的な仕組みはよくわかりませんが、エリシャがエリヤの外套で川の水を分けたように(14)、エリヤの持っていた2倍の霊力を身に着けていたことは感じられます。エリシャは、新改訳では「2つの分け前」と訳されていますが、英語では「double portion」で2倍の油注ぎを願っていたのです(9)。このエリヤの霊は、遠くから見ても判別できるほどのもので(15)、預言者のともがらはエリシャに地に伏して礼をしています(15)。彼らはエリシャに宿っているエリヤの霊を見て、エリヤも必ず近くにいるだろうとエリヤを探します。しかし50人の力ある男が3日間探してもエリヤは見つかりませんでした(17)。エリシャが水をいやしたのは、人々がいまだにエリヤを慕っており、エリシャがエリヤの霊を継承したことを示して、これからは自分が神のことばを取り次ぐ者になったことを知らしめたかったのではないでしょうか?