2列王記2章 わたしはこの水をいやした

2王2:21「エリシャは水の源のところに行って、塩をそこに投げ込んで言った。「主はこう仰せられる。『わたしはこの水をいやした。ここからは、もう、死も流産も起こらない』」」
エリシャの態度は、エリヤがたつまきに乗って天に昇ってから、徐々に変わっています。最初は「とどまっていなさい(2)」とエリヤに言われても、「決してあなたから離れません(2)」と強情な面をみせています。また、ほかの預言者からエリヤが天に取られることを聞いたときも、「黙っていてください(3)」とそっけない態度でした。このようなことがベテルとエリコの地であり(1-6)、ヨルダン川を渡り終えたとき(8)、エリヤがエリシャの望みを聞きます(9)。エリシャはエリヤの2倍の霊力を欲しがります(9)。エリシャの頑固で欲張りな性格が見て取れます。しかし、、エリヤが去ってから、彼の言動に変化が見られます。エリヤの霊がエリシャにあることを見た、預言者の仲間はどこかにエリヤがいるだろうと探します。エリシャは最初、行かないように言いますが、やがて根負けして行ってもよいと判断します(16-17)。また、エリコで水が悪いことを聞くと、彼らのために塩で水を清め、主の名によって水をいやしたことを預言するのです(20-21)。ただし、エリコでは大勢の子どもにからかわれ、主の名によって子どもをのろい42人が死んでいます(24)。理解に苦しみますが、まだエリシャが自分にエリヤの2倍の霊力が備わっていることを完全に理解していなかったのかもしれません。