1列王記19章 自分の死を願って言った

1王19:3「自分は荒野へ一日の道のりを入って行った。彼は、えにしだの木の陰にすわり、自分の死を願って言った。「主よ。もう十分です。私のいのちを取ってください。私は先祖たちにまさっていませんから」」
エリヤ自身が死にたいと思うほど、イゼベルの言葉は強烈だったのだと思います。それは、イゼベルがいかに国内で権力を握っていたかということです。主の預言者は全員殺されています(1)。イゼベルがエリヤのいのちを狙って、刺客を差し向けたとしても何ら不思議はありません。主はエリヤの落胆した様子に、使いを送り、パンと水を与えて「旅はまだ遠いから」といって励まします(6)。主は風や地震や火という、大きく人の関心を誘うような現象の中にはいませんでした(11-12)。それは、エリヤに預言者が殺され、エリヤが狙われているという、身の回りの現象だけに目を留めるのではなく、主ご自身の計画があることを知りなさいという、メッセージだったのかもしれません。主は、これから起きることをエリヤに語ります。アラムにはベン・ヘダテではなく、ハザエルが王になり、イスラエルではエフーが王になるという者です(15-16)。さらに、エリヤの後継者エリシャが任ぜられています(16)。確かにエリヤが落胆したように預言者は全員いなくなりました。しかし、主はイスラエルをご覧になり、ヤロブアムの罪に歩まず、バアルにひざをかがめない7000人の人たちをイスラエルに残していると言われています(18)。主には計画があるのです。